フリーランス協会が定期的に発表している「フリーランス白書」から見えてくる人物像や転身理由、実際の今の満足度などを紐解いていきます。それに加え、活躍できそうな職種についてもピックアップしてみました。
自分にできそうか、イメージしながら読んでみてください。
「一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会」では、定期的にフリーランスの実態を調査し公表しています(「フリーランス白書」)
それを参考に、どのような人物がフリーランスになっているのか見てみましょう。
・男女比:若干女性の方が多い傾向あり
・年齢層:約8割が30代~40代
・住居地域:東京+関東圏で約6割
・最終学歴:大卒が約6割、次に多いのが大学院修士課程で1割強
・婚姻関係の有無:6割が既婚、子どもがいるのは4割強
・主な収入源になっている職種:上位から順に、クリエイティブ/Web/フォト系、エンジニア/技術開発系、出版/メディア系
・平均勤務時間:140時間以上200時間未満がボリュームゾーン
・現在の収入:200~400円万未満がボリュームゾーン
それぞれがフリーランスになったキッカケについて見てみます。
仕事への向上心を満たすことを目的とした「自分の裁量で仕事をするため」「より自分の脳力/資格を生かすため」が上位に。またQOL向上を目的としているものには「働く時間/場所を自由にするため」「ワーク・ライフ・バランスを良くするため」「ライフイベントに合わせて業務量を調整するため」「子育て・介護と両立するため」といったものが上位にきています。もちろんネガティブな理由からフリーランスになった人もいますが、自分のため・家族のために転向した人が多いようです。
先程と同じ「フリーランス白書」から紐解いてみます。フリーランスの人の現在の働き方の満足度は、「非常に満足」「満足」を合わせると8割越。就業環境・人間関係・達成感・スキル/知識/経験の向上とあらゆる面で満足度が高いという結果が出ています。それは会社員と比較しても上回る項目です。会社員より低くなってしまう項目は、「社会的地位」「収入」「多様性に富んだ人脈形成」の3点。いずれも、本人が意識的にコントロールしていくことで満足度を上げていくことができそうです。
セルフブランディングやスキルUP、人脈など、多くのフリーランスが意識して行っています。
一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書」
フリーランス協会は、フリーランスの有志が設立したフリーランスのための非営利団体です。
内閣府や中央企業庁、厚生労働省といった国の各機関で調査されたフリーランスは、300万人とも400万人とも言われています。それだけの人がしている「フリーランス」の仕事は、業界も職種も実に多岐にわたります。中でも活躍人材の多い職種や人気の職種、3分類を見ていきましょう。
【1つ目:エンジニア系】
アプリケーションエンジニアをはじめ、インフラエンジニア/ゲームエンジニア/サーバーエンジニア/フロントエンドエンジニアなどの現場系のスペシャリスト職種が多くあります。
その他にも、PM/PLなどメンバーのマネジメントやプロジェクトを仕切る人材をフリーでとする企業も多いのです。
【2つ目:デザイナー系】
具体的には、3Dデザイナー/Webデザイナー/イラストレーター/グラフィックデザイナーなどです。ゲームでのキャラクターデザイナーなど専門性がより高い職種もフリーランスで求められる傾向があります。
【3つ目、ライター系】
具体的には、Webライター/編集者/翻訳者/テクニカルライターなど。センスが求められるコピーライターや記者・コラムニストなどもあります。
色々と書いてきましたが、「私は◯◯という職種のフリーランスです」と言った瞬間からフリーランスなのです。言ってからスキルを身に付けたとしても、勉強を始めたとしてもOK。自分が頑張れそうな職種をまず絞ってみることから始めましょう。